産後、6週間洗髪・入浴せず。

(あたち、たま。女優よ。毎日母ちゃんにエステしてもらってるの)
たまは小さく、体重が2500gになるまで沐浴できなかったので、産湯に浸かったのは産後16日経ってから。
しかし母はそれ以上の強者だった……。
わたしは産後、6週間、入浴しなかった。
もちろん、洗髪もしなかった。
これ、おむつ生活と同じくらいのインパクトがあるのではないだろうか。
これも、助産院の教えだ(笑)。
いったいどんな助産院なんだ、と、つっこみがきそう(笑)。
産後はホルモンバランスの変化等で髪の毛がごっそり抜ける。
マクロビオティック的にいうと、産後は陰性、つまり抜けるほうに傾くので、その時期に髪の毛をいじってしまうと、どんどん抜けてしまうそう。
もう一つ、産後はからだを冷やしてはいけない。洗髪で頭を冷やすと一生頭痛持ちになると、昔からの言い伝えにもあるそうだ。
妊娠中は髪の毛が抜けにくくなっており、その分、産後にまとめて抜けるという説もある。まさに髪の毛のリニューアルということか。
ともかく、抜け毛を防いでより豊かで美しい髪に生まれ変わるためには、6週間洗髪を我慢しなければならない、と言われていた。
また、悪露が終わるまでは入浴も避けた方がよいとのことだった。わたしは、産後3週間以降、ちょろちょろ家の中で動いてしまっていたので、なかなか悪露が終わらなかった。
6週間経っても完全には終わらなかったが、それでも相当落ち着いてきたので、洗髪と同時に入浴も済ませてしまった。
この6週間は、どうやって体を清潔に保とうかと悩ましかった。
せめて、と思い、毎晩蒸しタオルで頭と体を清拭したのだが、本当はそれすら避けるべきだったと気づいても後の祭り。
実は、髪の毛に関しては、ブラシで梳かすのもご法度だったらしい。
毛根を刺激することで脳の活性化につながり、頭を休めることを妨げてしまうというのだ。
実は、「いくらなんでも、入浴・洗髪の掟は守ってられないなあ」と思っていた。しかし、骨盤直しの効果を目の当たりにした夫と母が、「絶対にやったほうがいい!」と強く背中を教えてくれたのだ。
夫は、「今後の人生で6週間も風呂に入らないなんてことはまずないだろうから、どのくらい臭くなるかやってみたら」と、無責任にもおもしろがっていた。
実際、産後1カ月くらいまではまったく問題なかった。見た目にも、言わなければわからないくらい。髪が脂ぎることもなく、油っぽいにおいもなかった。「サラサラだった」といっても嘘ではない。
産後6週間までは動物性の食品はほぼ完璧に摂取せず、油ものも極力控えていたのも功を奏したと思う。
冬だったのも幸いだった。ただ、「寝室は保育器」状態で蒸し暑かったため、汗は多少かいた。娘の様子がちょっとおかしいと冷汗をかいていたし。
だから、蒸しタオルでの清拭くらいはしたかった。でないと、夜、気持ちよく眠れなかった。
産後6週目、最後の1週間くらいで、多少、不快を感じるようになった。
頭皮をさわると、フケのようなものがたまった。
髪を梳かすと、少しべたつくようになっていた。
そろそろ限界かな、と思ったころ、産後6週間が経ち、「禊の日」となったのだ。
産後初の入浴は、驚愕だった。
6週間分の垢って、すごいのね……。
「垢太郎」という昔話があるけれども、垢太郎が生まれてきそうだった。今垢すりをしたら、どれほど爽快だろうかと思った。
浴槽に浮かんだ垢は……。嗚呼(詳しくは省く)。
シャンプーは5年来パックスナチュロンを使っていたが、2度洗いなどではまったく非力で、でも何度も洗う気力もなく、6週間分の汚れは、約1週間かけてどうにか落とした、というか、落としきれたかどうか定かではなかった。
が、わたしは髪の毛が薄いことが悩みだったので、「ごっそり抜ける」体験をせずに済んだのは何よりだったと思う。
わたしがお風呂に入っている間にたまを見てくれた義父母が「よくがんばったね」と言ってくれたのが救いだった。
正直、その効能はよくわからないのだが、しかしわたしの産後は、とても元気に過ごしている。
産後2カ月で仕事に復帰し、充実しているのも、これらの鉄の掟を守りきったからではないか、という気がする。
ところが産後4カ月過ぎた今、髪が抜けている……。働きすぎ???
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