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お産と目の関係

おつきさまこんにちは
(寝ながら本を読むと目ェ悪くなっちゃうよ~、たまちん)

「産前産後は、目を使わないこと」
これは、助産院から、砂糖断ちと同じくらいに強く指導されていたことだ。
目を使わない。特に、パソコン、携帯電話、テレビなどは厳禁だ。新聞を読むことや、読書も極力控えよ、とのこと。産後に「命名事典」なんか読むのもNGと、厳しく言い渡されていた。

しかし、わたしは仕事柄、パソコンに向かうことが多い。
もちろん視力は悪い。
妊娠中は常に、純子先生から「頭がゆるんでいないから、骨盤が固い。これは難産になる」と脅され(笑)ており、しかし仕事を止めることができない性質から、せめてもの対応をと、骨盤回しの体操、目の温湿布だけはせっせと続けていた。
そのおかげで、出産直前には「骨盤が柔軟になっている」と太鼓判を押されるまでになった。
結局、出産の5時間前までパソコンで原稿を書いていて、しかし作業終了後は体操と温湿布をしていたため、超スピード安産と相成ったのだが。


さて、なぜ産前産後は目を使ってはいけないのか。
これは、昔からの言い伝えでもあるようだ。
ともかく産後3週間は、産婦は目を使わないように、暗い産屋で過ごさなければならなかった。
活字を読むことはもちろん、直接日の光を受けることも禁じられていたという。
要は、お産は体中の血液を総動員する一世一代の大仕事で、一方で、目を使うということも血液を使う仕事だということだ。つまり、血液を出産という大仕事に集中させて、目(=頭)を使う方に回させない、ということらしい。
確かに、出産では多少の出血はするし、産後は悪露という形で3~6週間程度はダラダラと出血が続く。目に血液を回すには、悪露を出し切ってからのほうが、回復が早いということなのだろうか。


というわけで、わたしは産後、ともかく携帯電話を使わないことに専心した。
出産のニュースを伝えたのは、両親と、ごく親しい友人2人と、仕事仲間3人のみに、電話で。
あとは、後から知ったとしても慮ってくれ、ということで、事後承諾で御免とさせてもらった。
携帯で出産報告をすると、細々とおめでとうメッセージが入るだろうことは想像に難くない。携帯が鳴る度にメッセージが気になって、携帯の小さな画面に綴られた文字を読むことになる。
また、誰に連絡をして、しなかったのか、などの気を使うのも億劫だった。

ただ、風の噂でわたしの出産を知った友人の何人かからメールが入ったりして、さすがに、多少は報告しないとまずかろうと、産後1週間経って15分だけ、携帯をいじった。
その後、すぐ目が痛くなり、頭痛に悩まされてしまった。気のせいか、骨盤回りまで痛む。
あ、こういうことね、と、すぐにわかった。で、携帯を触るのを再び止めた。
パソコンに初めてさわったのは、2月10日。出産から19日後、本来の予定日だ。
実は、出産5時間前まで書いていた連載の原稿を落としてしまっていたのだ。媒体が掲載を延ばしてくれていたのだが、さすがに2月20日までには掲載したい、とのことで、まとめなければならなかった。そして、2月10日から3日間、1日1~2時間を原稿執筆にあてた。その分、目の温湿布を徹底した。

それ以外は、テレビはもちろん、2月10日まで新聞も読まずに、完全に情報弱者として過ごした。
オバマ大統領の就任演説も聞かず、中川大臣の朦朧会見も知らず(ぜひテレビで観たかった!)、ただひたすら目の前のたまのことに集中するのみ。
カーテンは2重にして閉めきって、太陽の光を浴びることもなく。コンタクトレンズを嵌めることもなく、ひたすら暗く、蒸し暑い保育器のような部屋で、赤ん坊とゴロゴロ過ごしていた。

目を使わない=字を読まない、これを徹底しさえすれば、と思い、実は、大きな落とし穴にはまっていた。
デジタルはダメで、アナログでならいいでしょ、とばかりに、手帖に細かい字でたまの成長記録を書きつづっていたのだ。
何時に起きておっぱいを飲んで、吐乳して、うんちとおしっこをして、体温と体重はどのくらいで……、などと、ほぼ日手帳と、モレスキンノートに、記録をしまくっていた。
そう、暗い部屋で。
それが、ひどく目を疲弊させていた。
産後6週間くらい経ってから、目がパシパシパシとけいれんすることが増え、一気に視力が落ちたような気がして、驚いた。

結局、パソコンと携帯を使わないことを徹底しようが、暗いところで文字を書いていたら、相殺してしまう。
わたしの更年期はどうなってしまうのだろう。
記録魔はいいけれども、払った代償は大きかったかもしれない。

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プロフィール

キタハラマドカ(おでこが広いからtecoちゃんがニックネームでした)

Author:キタハラマドカ(おでこが広いからtecoちゃんがニックネームでした)
団地暮らしと酵母生活の達人目指す、フリーのライター・編集者。仕事は、生きることそのもの。水環境ジャーナリストを師匠に、鬼校閲者を友に、チーム仕事も繁盛中でございます。
ウエダ家とともにCOBOの普及活動に勤しむ、日本初のCOBOライターでもあります。
得意分野は、食環境、住環境、地球環境。地球温暖化や食の安全・安心、エコハウス関連の仕事が多い今日このごろ。仕事の内容についてはカテゴリ【work】をご参照ください。
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☆キタハラ、2009年1月に出産いたしました☆ニンプ日記は未完のまま産後生活に突入。ぼちぼち、育児日記出産ドキュメント布おむつ生活産後の体のこと姿勢のことなどを書きつづっています。
相変わらず時系列はぐちゃぐちゃ。しかし、テーマごとに思考を詰め、まとめる作業は苦しくも、おもしろくあります。気長に見守っていてください。
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