FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

25W●風邪は絶対に引きたくない。

マスク

今年もインフルエンザの季節がやってきた。
高校生くらいまでは、インフルエンザにかかると学校を休んで寝ながらマンガを読めるからラッキー、くらいにしか思っていなかったが、大人になっていざ罹患すると、肉体的、精神的、そして金銭的にこんなにつらいものはない、と思えるほど、たいへんだ。

・背筋ゾクゾク、悪寒、関節痛。つらすぎて眠れない。
・熱、頭痛、頭がぼーっとする。とてもマンガなぞ読める状態ではない。
・何日も起き上がれない。当然仕事もできない。迷惑をかける。

こんなにたいへんな思いをしてまで、インフルエンザにかかりたいとは思わない。
なので、ともかく予防がいちばん! とばかりに、2年前から徹底的な予防線を張るようになる。フリーは代替がないから、倒れてなんかいられない。自己管理、自己管理。
とはいえ、方法はいたってシンプルだ。

(1) 手洗い、うがいを励行する。
(2) 外出時はマスクをする。

この2点のみ、と言える。
ただし、(1)はかなり厳しい基準を課している。

・電車から降りたら、駅のトイレを利用してすぐうがい。
・集会の取材など、大勢の集まるところでは、解散後すぐにうがい。
・何かを食べる前は必ず手洗い、うがい。逆にそれができなければ食べない。
 (大好きなデパ地下試食もがまんする)
今年はそれに加え、
・マイカップとうがい薬を持ち歩き、より高度なうがいをする。
という目標が加わった。

神経質なくらいだが、それくらいしなければ、「予防接種をせずに、市販薬も使わずに、風邪(インフルエンザ)を予防する」ことは難しいと思うからだ。

マスクについては、いろいろ試してみたが、わたしにとっては顔をすっぽり覆うタイプがいいみたい。プリーツ式で、鼻の周りに針金が入っているタイプはあまり合わない。
女性向けの小さいサイズは苦しいかな? と思ったけど、大きいとガボガボして結局あまり効果がないような気がする。
マスクは、電車に乗る時に着用するようにしている。つける前に、ティートリーのエッセンシャルオイルを薄めたもの(花粉症用に買った)をシュッとひと吹きすると、爽快感がある。マスクの不織布独特のにおいも軽減できる。

今年は特に、ミジンコのこともあるので、より高度に、万全の対策で望もう。
本にも書いてあったけど、ニンプであるというだけで、やはり普通の人よりは若干抵抗力が落ちているという。

自分のためだけでなくて、ミジンコのためでもある。
そう思えるだけで、風邪予防のモチベーションがより高まるから不思議なものだ。


(2008年10月31日公開)
スポンサーサイト

6W●仕事の師匠に打ち明ける

水

さて、ニンプライフをいかに過ごしていくか、指標を明確にしたことで、いよいよいかに仕事を調整していくかの検討を始めた。
ちょうどその頃、チームで請け負っている仕事で、ご指名での取材の依頼が入った。
大好きな庄内を2泊3日で回る生産者交流ツアー。昨年は鼻息荒く参加し、興奮状態になり、帰宅後ダウンしてしまったというおまけつき。朝から夜まで目一杯のスケジュール。バス移動が主流で、それ以外はほぼ立ちっぱなしで生産者の話を聞く。ちょうどその取材は11週のころだ。うれしい半面、どうしよう……という気持ち。

家族以外の人に妊娠を打ち明けるタイミングも一つの悩みどころだが、少人数のチームで仕事をやっている以上、少なくともこの仲間たちにはなるべく早めに話しておかねばなるまい。半年~1年後に、わたしが今の通り働けないことで、チーム運営に支障を来すことは明らかだ。
この仕事を受けるにしても、事情を話すことは、一つの大きな責任とも言える。

ある意味、親に話すよりも緊張する。
わたしの仕事の師匠で、チームの代表でもあるHさんは、脂ののりきったベテラン環境ジャーナリスト。その職を全うするために子どもを持たない道を選択した人だ。
意を決して打ち明けたが、その時のHさんの第一声が、「これで子持ちが3人になるのか……」。
チームは現在、4人で運営している。一人が育休中。一人は小学生男児の母で、子育てどっぷり中。そしてニンプになったわたし。「身軽」なのはHさん一人になってしまった。
……Hさんの言葉の意味を心の中で反芻した。
わたしは、Hさんのように「自分の仕事」をしたい。明晰な頭脳、大胆な交渉力、プロ意識、テーマへの求道……常に、わたしのすぐ傍で大きな仕事をしているHさんを目標にしつつ、現実的にはようやく左腕くらいにはなれたかな、と感じるようになったところでの状況変化だった。

実は、わたしは子どもがいようがいまいが、仕事は仕事、子育てとは別物、と考えている。
「わたしは子育て中でして」というのは、仕事の成果には関係がない。それを言い訳にはしたくない。
仕事を続けるからには、「ママさん仕事」にはしないこと。「自分はプロである」という意識を常に持ち、プロの領域を守るための努力は惜しまないつもりだ。

キャリアを諦めない強い意志を持ち続けるのは、子どもがいてもいなくても、たいへんなことなのだろうと思う。Hさんのたくましい生き方とその裏にある覚悟を見ていると、そう思う。
子どもを持ってなおそれを追い求めるのだから、生き方、仕事の仕方を根本から見直し、今までの「あまえ」や「言い訳」を排する努力をしていかなければ……。

改めてそれを決意した一日だった。


(2008年10月29日公開)

情熱大陸 柿沢安耶さん

柿

昨晩の『情熱大陸』は、日本で初めて野菜スイーツの専門店「ポタジエ」をオープンした、パティシエの柿沢安耶さんを取り上げていた。
わたしが安耶さんを初めて知ったのは、今から3年半前。『ナナムイびと』創刊の時に、雑穀特集でプレートランチと雑穀スイーツをつくってもらった。当時、安耶さんは夫の直紀さんとともに、宇都宮の郊外で小さなカフェをやっていた。栃木県内ではすでに人気店で、安耶さんのつくるスイーツは評判だったという。
当時から彼女は、「野菜のおいしさを知ってほしい。農家の人たちの努力を知ってほしい。食育の大切さを伝えたい」という思いから、コツコツと食育講座を開いたり、地元のタウン紙でレシピの紹介をしたりしていた。
ロケハン、取材の時は、本当に丸一日、ご夫妻にお世話になった。特に安耶さんはものすごくピュアで、絶対に手抜きをせず、常に全力投球。直紀さんはいつも彼女を裏方でサポートし、いかに彼女の価値観、世界を世に広めようか常に戦略的に考えている「プロデューサー」的素養の持ち主だった。

取材をして2年後だったか、中目黒で大ブレーク中の「野菜スイーツ」の店があると小耳に挟んだ。それが安耶さんの店だと知ったのは、それからしばらく経ってから。そのころすでに、彼女は雑誌、テレビなどに引っ張りだこで、超有名人になっていた。
東京に出る時期、そして「野菜スイーツ」というツールを打ち出す時期が抜群によかったのだろう。
時代の申し子のように、彼女は、スターダムを駆け登っている。
そして彼女は、本物だ。野菜のよさを伝えたい、農家を元気にしたい。その思いは、3年前からみじんもぶれることなく続いている。
彼女が自ら広報役を買って出て、日本の農業の底上げをしようとている。迷いなき姿勢は、テレビの画面から存分に伝わってきた。何というか以前より、肝が据わっている気がする。

さて、安耶さんがここまでスターダムになろうとは当時、夢にも思わなかったが、同じように、5年半前に『チルチンびと』で取材したことのある山形の超・有名イタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフも、『情熱大陸』で大ブレークした一人だ。
奥田シェフは、山形の在来野菜の素晴らしさを自分の店で紹介し、生産者の野菜を地元だけでなく東京などで消費してもらうことで、山形の農業を元気にしたいと考えていた。そして、自分が40歳になるまで(当時33歳)に、庄内を「食の都にしたい」と夢を語っていた。彼の語りは、初めて会った6年前から冴えにさえ、天が彼を媒体にして語らしめているんじゃないか、と思えるほどだった。
そして実際、彼は庄内を「食材の宝庫」として売り出すことに成功している。

彼らの共通点は、
・ピュアすぎるほどまでに、自らの信念を持ち、どんな小さなことでも行動し、夢を社会に打ち出しており、また、夢に向かって突き進んでいるということ。
・料理という世界に対して、どこまでもどん欲になれる。また、それを私利私欲、自分の名誉のためにやっているわけでもない。仕事/プライベートなんて分け方はいっさいしない。人生そのものを仕事に賭している。
・やっていることが時代の要請に合致している。社会的価値、公益性がある。ニッチを見つけている。誰も気づかなかったキーワードを武器に売り出し、それが時代の牽引役になっている。
・「わかる人にわかればいい」ではなく、万人にそれを知らしめるために努力している。自分の限界点を設定しない。「この地域で」「自分のできる範囲で」ではなく、「世界」を見ている。大言壮語でも、そう言っていれば、夢は近づいてきているようだ。
・成功に対して周りがやいのやいの言おうが、本人たちの肝が据わっている。自分のやるべきこと、役割を自認している。そのための努力、行動、広報は惜しまない。笑顔も絶やさない。
・生産者を大切にしている。新しい輪が広がっても、古くから支えてくれている人のことは決して忘れない。
・素晴らしいパートナーがいる。彼らを心底サポートし、導き、時には軌道修正し、ぶれをつくらない存在がいる。

……もっともっと、いろいろあるだろうが、今思い浮かぶのはそんなところか。

では最近、関わりがある人のなかで、めっちゃ大ブレークする可能性のある人と考えると……(彼らはすでに有名人ではあるが)。

・ウエダ家(COBO net主宰)…COBOは絶対に来る! 発酵、菌がともにある暮らしを現代生活に呼び戻した功績は大きい。「ウエダ家」や「COBO」という符号に集約しすぎずに、もっと「酵母」というキーワードを解き放てば、ブレイクは早いと思う。
・呉尚宏さん(東北公益文科大学准教授)…循環型農業と経済の関係を「いのち」の観点から読み解く。庄内がフィールド。会うたびに、すごーく新しい、いい動きをしているなあ、と思う。
・相根明典さん(建築家)…エコ建築では有名すぎるほどの人だが、これまではアトピーや化学物質過敏症など、かなり特殊な事例の対応に追われていた感がある。「天然住宅」のプロジェクトを立ち上げたことで、自然素材・国産材住宅を広く社会に周知させるきっかけとなるはず。
・吉岡マコさん(NPO法人マドレボニータ代表。産後ケアインストラクター)…マコさんご本人とは面識がないが、マドレボニータの活動は、産後ケアの大切さを社会に認知させ、また、産後の母親の自立を促す素晴らしい試みだと思う。ただ個人の産後シェイプアップにとどまらない深い思考と実践。
・齋藤純子さん(助産師/バースハーモニー)…わたしの出産介助をお願いしている。自宅出産の取り扱い。相当にこだわったお産をしている。産まれた子ども、産む母親の安らかさは、その厳しい実践を実行するに値するはず。極端すぎるほどだからこそ、ここまでのことができると思う。

また、わたしの身の回りにも「光る原石」はたくさんあるのだが、きっと彼らが浮上するには、言い訳をしない潔さ、迷いのなさ、とことん突き進む行動力、ニッチにぴったりはまるマーケティング力、社会性・公益性、そして支えてくれるパートナーが必要なんだろうと思う。
「自分のできる範囲でしかしない」「無理しない」とか、「バランス感覚」という言葉の中で、やっていることが中途半端になってしまうと、周りが取り上げるほどの価値にはならないんじゃないだろうか。それって、「時代をつくる」という前段の、「やっている」という段階にすぎない(もちろん、何もやらないより「やる」ことに価値がある。ただ、「時代をつくる」とは、また違う)。
極端なくらいに「突き進む」からこそ、見えてくる新しいステージってあるんだな、と思う。


あ、でも、「守るもの」ができると、ハイリスク・ハイリターンで突き進むよりも、まずは「できる範囲で(ローリスク・ローリターン)」やってほしい、ってのはある。少なくとも今の我が家では、勝負よりも守り重視で。バランス感覚万歳。「危なっかしさ」の排除は、やっぱり、母性本能ってやつなのか。

5W●自分の妊娠生活に自信を持てた一言

081025蜃気楼富士山


ひとつ気になっていたことがある。
わたしは毎月月末に、マッサージ師である眞那さんに訪問してもらい、からだの調整を行っている。
昨年、働きすぎてからだの調子を悪くして、それ以来、彼女のお世話になっているのだ。
わたしは彼女に全幅の信頼をおいてからだのメンテナンスを任せている。なぜか。彼女は的確にわたしの体調を当てる。また、彼女による施術は本当に気持ちいい。指の感覚が素晴らしく、「ここだ!」というコリを探し当ててくれる。彼女に出会ってから、どんなマッサージもスパも、それを上回るものには出会っていない。

妊娠して初めての施術日。眞那さんはその兆候を指から感じ取ってくれるのだろうか。そして、どんなアドバイスをしてくれるのだろうか、と。気になった。

実は妊娠直前の施術の際、彼女はわたしに何かストレスがあったかどうか尋ねた。
フリーになって以来、それほど大きなストレスはない。そう思っているのは自分だけで、実は、仕事に対するプレッシャーや緊張はいつも感じているらしい。パソコンに向かう時間も長い。だから、いつも肩はガチガチに固まっていた。
その時は、想像妊娠絶頂状態だった。もしかしたらそのことは、自分の心身に大きなストレスを与えていたのかもしれない。
つまり、仕事と妊娠生活が両立できるかどうかということに対して、大きな不安を抱えていたのだ。

それを打ち明けると、彼女はわたしに言った。
「マドカさんの場合は、子どもを持つことによってますます伸びるような気がする」
これは、わたしにとって最高の励ましだ。
わたしのからだのことを熟知する眞那さんに太鼓判を押してもらえると、本当に大丈夫そうな気がしてくるから不思議だ。
むしろ、早く子どもが持ちたくなってしまった。これからどんなに楽しい未来が待っているのか。新しい価値観をつくっていくのか。新しい自分に出会えるのだろうか。

そうして、妊娠後、初めての施術の日がやってきた。
わたしは彼女を試すようなことはせず(笑)、真っ先に妊娠を報告した。
「……とてもうれしい。とても楽しみ」と彼女は言ってくれた。


毎月、眞那さんと過ごす「カラダ・メンテナンス」の時間。
これまでは、疲れたからだを元に戻すことに重きを置いていたが、今後、変化するからだを一緒に堪能することになる。

そういうパートナーがいてくれることって、本当にありがたいことだと思う。



(2008年10月25日公開)

5W●驚きの母子手帳

母子手帳


産婦人科で妊娠を確認し、助産院で大きなミッションを受け取った翌日、さっそく地元の区役所に向かう。
純子先生の「1日2~3時間は歩く」の言葉通り、青葉台~市が尾までの2駅分、てくてく。てくてく。
その間、実家に電話し、妊娠を報告。きょとんとしている母。すぐさま喜び大爆発。「命の継承」が彼女のテーマなだけあり、ものすごく感極まっている様子だった(笑)。

区役所で書類をもらい、そこに必要事項を書き込み、母子手帳と副読本一式をもらう。
何の色気もない紙袋に、どっさり、いろんなものが入っている。雑誌の付録を開けるような感覚だ。

・母子健康手帳+別冊
・母子健康手帳副読本「赤ちゃん&子育てインフォ」
・ドキドキ子育て「家庭教育手帳」神奈川版
・よこはま子育てガイドブックどれどれ
・こどものための予防接種のしおり
・マタニティマーク
・マタニティ&ベビーグッズのカタログ類

わくわくしながら開けた袋の中身は、ほとんど、冊子類。
仕事柄ついつい、装丁やイラスト、デザイン、フォント、紙質などを見てしまう。
……う~ん。どうしてこうなるんだろう。今どきの妊婦って、ジャンパースカートなんかはかないよねー。妊娠した途端に呼び名が「ママ」になっちゃうの?? 
わたしに編集させてくれー。。

そして、いちばんがっかりしたのが、母子手帳のデザインだ。
哲学も崇高さも、美しさも感じられない。。
いや、そんなことを言っては一生懸命つくった人に失礼かもしれないけど、立派に自立した女性って、普段はこんなにファンシーなものを身に付けないんではないの? パステルカラーを基調とした色合いに、あたりさわりのない赤ちゃんを連想させるイラスト。……どうにも子どもっぽい。
表紙の紙厚も薄い。90kくらいしかないんじゃないか。すぐヘロヘロに折り曲がってしまいそうだ。母子手帳カバーを探さねば。

数日後、母からわたしが生まれた時の母子健康手帳が届いた(わたしの既往歴を知るために必要だろうということで)。
表紙には、いわさきちひろさんの母子像。31年経った時に美しく感じるデザイン。そういった意味でのサスティナブル・デザインの考え方って、これからの時代にこそますます必要なのでは。


さて、母子健康手帳には別冊があり、そこには、妊婦検診の補助券や、赤ちゃんの予防接種のチケットなどがついていた。
一般に、妊娠してから出産までの検診の回数は14回と言われている(子宮筋腫などリスクのある人はもっと多い)。1回あたり3000円~検査が多いと1万円を超すことも。妊婦検診は自費診療だから、1回1回が高いのだ。
1回の補助券で、横浜市の場合は4700円が診療費から減額される。それが5回分(これでも従来の2回から大幅に増えたらしいが、5回が多いとは思えない)。
聞くところによると、東京都では14回分の補助券がつく区もあるらしい。
住んでいる自治体によって補助に差があるって、なんだかなあ。
そういえば、舛添厚労大臣が「来年度から妊婦検診14回分を無料にする、出産費用も40万円補助する」なんて言っていたが、それも政権次第なわけで……。
しかし、そうこう言っているうちに、来年1月から出産時に公的医療保険から支給される出産一時金が、従来の35万円から38万円に引き上げになったそう(2008年9月末現在)。
少しでも産む人の負担が減るよう、国や自治体にがんばってほしい。
我が家は共働きだからそれほどお金には苦労していないけれど、これ、生活がめいっぱいの人は、かなりつらいと思う。
「お金がないから子どもが産めない」「お金がないから検診に行けない」なんて、あんまりじゃないか??


(2008年10月24日公開)

5W●ミッションが始まった。

きうぴい

さて、レディースクリニック服部に行ったその足で、助産院バースハーモニーへ。
初回は院長である斎藤純子さん(以降、純子先生)が、90分かけてからだをじっくり診てくれ、その人に合った食事や生活のアドバイスをしてくれるという。
まだ赤ちゃんは1cmにも満たない、小さな小さな存在。でも確かにいる。自分がニンプとしてバースハーモニーを訪れることを、ちょっとうれしく、そして誇らしく思う(これまでは取材者としての訪問だった)。

さて、純子先生はわたしの足、腰、腹、肩、耳、頭などにやさしくふれていく。
その同じ手で、足裏をマッサージ。痛っ! なんだ、この痛みは?! この人は怪力なのか??? ……(阿鼻叫喚)!!!
いや、そうではない。わたしのからだが、どこか悪いのだ。リフレクソロジーというよりも、わたしのからだが探られている感覚。間違いなく、何かおそろしい判断が下される予感がした。

純子先生の診察によると、わたしのからだの状態は
「目と頭の使いすぎ。胃腸がガチガチ。今のペースで目と頭を酷使すると、お産が長引く可能性がある」
とのこと。
ええーーーーー????
いきなりこんなに厳しいことを言われて、正直、へこんだ(笑)。

「できれば、今の“書く”仕事は3分の1にして、3分の2は、“感じる”ということに集中してほしい。本やネットなど、外からの情報ではなく、自分の内にある情報(赤ちゃんや、自分のからだの声)に耳を傾けて。きっと表現するものが変わってくるはず」
そして、自分にとって“気持ちいい”ことだけをやるべきで、ちょっと“気持ちが悪い”と思ったら、やらないこと。気持ちが悪いということは、からだの正常な反応なので、それに従うこと、というアドバイスをいただいた。

純子先生の扱うお産は、マクロビオティックによる食養や、野口整体を採り入れた、とても自然なお産だ。だから、診断もちょっと特殊だ。
「からだが陰性に傾くとお産がたいへんになる。からだを冷やす砂糖類はNG、果物も控えめに。玄米など、なるべく中庸のものをとるように」
と、食事についても具体的な指示が出る。
とはいっても、なかなか忙しくて理想的なマクロビオティックの食事ができない人には、必殺サプリメント「玄米酵素(ハイゲンキ)」を活用する。

わたしに下ったミッションは、
・1日2~3時間歩くこと。 
・夜、目の温湿布を2回すること。
・胃腸が弱っているので、よく噛んで食べること。
・あまいもの、果物を控えること。
・玄米酵素(ハイゲンキ)で調整すること。
・朝起きたら、梅醤番茶を飲むこと。

さて、これ、全部実行すれば相当からだが変わってくるという。
さて、結果やいかに……???
(待て、後日談)


(2008年10月23日公開)

5W●はじめまして、ミジンコ氏。

海のきらめき


レディースクリニック服部での内診台。
まな板の上の鯉。羞恥心などすべてかなぐり捨てて、さあ、どうにでもなれ! と、勢いづくや否や、きたきたきた……。機械が入ってきた。「快」にはほど遠いこの不思議な感じ。世の妊婦はほとんどこれを経過しているのだなあ。えらいなあ。

……などと考えているうちにあっさりと内診は終わり、妊娠中のアルコールやカフェイン、つわりについてなど、いろいろと注意点を述べられる。
Dr.服部は50代後半だろうか、とても穏やかな印象の紳士だ。彼がどの妊婦さんにも必ず言うらしい殺し文句が、次の一言。
「近所で家事が起こった時に、人前で木に登るようなことはやめること」。
う~ん、わかるような、わからないような(笑)。
しかしこれは非常に的を得ていて、わたしのためにあるような言葉だった。

妊娠初期(12週まで)の流産は、胎児の染色体異常によるもので、母体が原因ではない。
しかし、もし流産してしまったら、母親のせいにされる、もしくは自分でそう感じてしまう人が多い。
人前で木に登るような無謀なことをし、その後流産してしまったら、それが直接的な原因ではないにしろ、人はそのように噂するだろう。
もし、木に登りたいのなら、夜中にこっそりと、人目に付かないところですること、と(笑)。
忙しがり屋のわたし。ニンプなのにこんなに働いているのよー、がんばっているのよー、と、ついつい、アピールしたがる自分の姿が、容易に予想できた。
自分の性質はなかなか変わらないだろう。相も変わらず、ワークホリック自慢(笑)。だったら、妊娠していることをアピールしないほうが早い(苦笑)。

診察室を出る時、Dr.に確認した。
「妊娠は……しているんですよねえ?」
Dr.、苦笑。「当然ですよ!」
受付では、さっそく母子手帳をもらってくるように、と、念を押された。

手渡された超音波の写真には、ただの丸っこい小さな塊が写っていた。
まるで一粒のイクラのようだった。
しかし、最初について出た言葉が、「……ミジンコみたい」だった。
夫も即、それを採用。

かくして、腹の中の人の胎児ネームは「ミジンコ氏」に決定した。
さすがに不憫に思い、何度か夫に変更を申し出たが、「ミジンコ」と呼び続けているうちにどうも愛着が湧いてしまったらしい。
きっと、この人は産まれてくるまで「ミジンコ氏」のままなのだろう……。


(2008年10月22日公開)

ドリンクは、紙パックよりもびんのほうがおいしい!

(この文章は【Waveよこはま】のブログに執筆したものです)

Rびん2.jpg

キタハラ家ではあまり牛乳を飲みませんが、時々買う時は、なるべく某生協のびん牛乳を買うようにしています。
乳牛にストレスを与えない環境で、エサの安全性にこだわった牛乳の味は、さっぱりしたあまみが特徴。味の美味しさで選んでいることはもちろんですが、実は、リユースびんを採用していることのほうが大きかったりします。

というのも、紙パックの牛乳よりもびん牛乳のほうが、飲んだ後の容器の処理が圧倒的に楽なのです。
紙パックの場合、洗って乾かしてから切る。その手間が意外と面倒なんですよね。
ところがびんの場合は、洗って乾かすだけ。紙よりもずっと早く乾きます。
回収は生協がしてくれることを考えると(キタハラ家の場合は店舗に持っていくのですが)、びん牛乳は本当に手間入らずなんです。

あと、牛乳の品質や味を保つという点でも、びんの方に軍配が上がります。
冷蔵庫に牛乳を入れておくと、ほかの食材のにおいが移ったり、注ぎ口周辺が酸化してくさくなったりしますが、びん牛乳の場合はにおいの移染が少なく、そのぶん劣化しにくいので、おいしく飲めます。

それに、リサイクルよりもリユースのほうが、地球環境に負荷がかからない(これは、Waveの活動そのものなのですが……)。
紙パックはリサイクルするとしても、同じ紙パックとしては使えません。リユースびんなら、洗浄してまた牛乳を詰めれば、同じように使えます。リサイクルよりもリユースのほうが、コスト的にもエネルギー的にもメリットが大きいのです。

これは何も、牛乳に限ったことではありません。
紙パックのお酒よりも一升瓶のお酒のほうが美味しい。
ビールだって缶よりもびんのほうが美味しく感じる。
ジュースだって水だって、それは同じことです。

惜しむらくは、生協の場合はびんの形状を統一して他生協同士でも同じびんを使えるような仕組みをつくっているのですが(「R」というマークがついていて、「Rびん」という名称で規格統一しています)、一般の酒やジュースなどの場合は、企業や商品ごとにデザインや形状が異なるため、リユースのシステムがきちんと確立されていないこと。
社会全体でびんのリユースが進むためには、企業や行政を含めた横のつながりが必要です。

それをつくるのは、わたしたち一般市民の声だと思います。
まずは紙パックやペットボトル、缶からびんへ。選択の視点を少し変えてみませんか?

23W●リズム、リズムという夫

芙蓉


先週は、前週までの疲れが抜けきらないままに、それなりに忙しい一週間だった。
産婦人科の定期検診の前日(当日)は、朝、超早起きをして、締め切りの原稿を片づけた。当然、睡眠時間は少ない。
尿検査で初めてひっかかる。「疲れている?」と助産師の純子先生。「はい」。尿タンパクが+だった。

Dr.の検診。超音波によると、赤ちゃんは順調に大きくなっている。性別も判明した。
ほっほっほっ。相変わらず元気ニンプ生活だわー、と思っていたところで、次は内診。
ここで初めて、Dr.より「指導」が。柔道でいうところの指導カウント1くらいか(まだ「効果」にはならない程度)。
「子宮口は閉まっているし、胎児が下がっているわけではないが、若干、膣内容がやわらかくなっている。もしお腹が張ったりしたら、自分は大丈夫だとは思わずに、すぐに横になるなど注意をするほうがいい」

つまり、リスクがないわけではないことを、Dr.の診断として頂戴してしまったのだ。水戸黄門のご印籠並みのインパクト。
ああ、これまで調子に乗っていた報いだ……。ミジンコ氏が安心して暮らせる居場所を確保するためには、わたしがきちんとセルフコントロールをしなければ……。
すぐに純子先生は、「食養的に言うと、からだが陰性に傾いているということだね。食べものでがっつり締めていきましょう」と。からだをゆるめる性質のある陰性の果物、砂糖はいっさい禁止、と通達されてしまった。

ちょっとキツイなあ。でも、クスリを使わないでからだを整えていくには、食事しかない。がんばろう。

そのように気を立て直し、決意を述べたところで、次に待っていたのは夫からのなが~い一撃。

「食べものよりも何よりも、あんたの場合はまず、生活のリズムをきちんと整えることだよ。寝る時間、起きる時間を一定にすること。そうすればウンチのリズムだってきちんとなる。オレに合わせろとは言わないから、自分にとって気持ちのよいリズムをつくらなければダメだ。一定のリズムが刻まれれば、崩れた時がすぐにわかるから、調整だってしやすくなる。それがあって初めて食事云々を考えるべきなんじゃないか」

……リズムリズムと繰り返しやがる。
確かに、夫は22時半には上のまぶたと下のまぶたが仲良くなってくる。23時にはたいてい就寝。たっぷり8時間弱睡眠。そして快便。
一方のわたしは宵っぱり。かと思えば夫と一緒に寝ようとしたり。睡眠時間も一定ではない。昔からのクセだ(これはおそらく、わたしの母親の生活リズムが一定でないことが関係しているような気がする)。

夫に言われっぱなしで悔しかったが、彼の言うことは一理ある。全面的に認めざるを得ない。
出版界の無茶苦茶なリズム云々はわたし側の屁理屈でしかなく、ミジンコ氏が産まれてからそれに付き合わせるのは、酷というものだ。
それならば、今のうちにリズムをつくっておくほうが得策ではないか。


さて、明日から24週。妊娠生活も7カ月目に入る。
そしてわたしの産休まで、あと10週しかないのだ。これを全うするためにすべき課題は、たくさんある。

(2008年10月20日公開)

5W●新しい風が吹いているところに吸い寄せられる性

ご神木

無事に出張から戻り、翌日、さっそく産婦人科の門を叩いた。たまプラーザの「レディースクリニック服部」である。
実は、産婦人科よりも先に決めていたことがあった。それは、たまプラーザの助産院「バースハーモニー」の斎藤純子さんにわたしの出産を介助してほしい、ということ。
ちょうど1年前、『田園都市生活』の取材で、バースハーモニーの「食養料理教室」を取り上げていた。
恥ずかしながらその時までこの助産院の存在は知らなかった。でも何となく、助産院での出産をしたい、という思いはあったので(その理由については後述する)、わたしは青葉台にある「バース青葉」に行くことになるのだろうなあ、と漠然と考えていた。

ところが、バースハーモニーを取材し、驚いた。ここには、新しい風が吹いている! しかも、相当いい風が。
まず、料理教室の先生が、あのリマ・クッキングスクールの松本光司校長だということ。マクロビオティックの総本山であるリマのトップで、スクールでも師範クラスの人のみが受講できるという話。これだけの人が毎月通ってくださるって、どういうこと?
その後、ホームページでバースハーモニーの理念や実践を知るにつれ、「今の流れがすべて集まってきている」ということがわかってきた。野口整体もその一つだし、クラシカル・ホメオパシーもそう(どちらもスローライフ系の女性誌のトレンドの一つである)。自然な出産についての具体的なイメージを持ったのは、ナチュラル・ハーモニーの河名さんの講演を聴いて以来だったが、その話の由来になっているのがもしかしたら斎藤純子さんなのではないか、と感じた。何より斎藤さん自身が、美しく、内側から輝いている。
そして、バースハーモニーに集まってくる妊婦自体も、相当感度の高い人のように感じた。
編集者でありライターであるわたしは、その風の吹いているところに吸い寄せられる性分だ。一生に一度か二度の経験をするなら、いちばんいい風が吹いているところへ。自分自身の経験が、いちばんの取材対象なのだから。

もう一つ、斎藤さんの夫が撮った出産の写真が、あまりに素晴らしいこと。
どの産婦もキラキラと輝いていて、どの赤ちゃんも穏やかでかわいらしい顔をしていて、それが、ここのお産のすべてを表していると感じたのだ。
サイトのページを繰りながら、自然に涙があふれてくる。
もしかしたら、わたしもそのキラキラの中に入れるのかな、と。

直感。
これを大切にしよう。

青森に行く直前に、斎藤さんへは相談のメールを送っていた。行っても大丈夫なのか、と。次のような返事がきた。
「それが原因で流産になることはない。もしも流産になったらそれはその子が決めたことで、止めようがない。寝ていても流産する時はするし、ハードワークをしていても生きる子は生きる。そのへんの気持ちの落としどころをきちんと整理しておけば、あとは、身体の声を聞きながら無理をしないで仕事をすればいい。
赤ちゃんも、全部わかったうえでお腹に入ってきている」
これで、肝が据わったのだ。「赤ちゃんは、わたしを選んでくれたのだ」。だったら、子に恥じないよう、迷わないこと。いい仕事をすること。でも、からだの声に耳を傾けること。赤ちゃんを感じること。
斎藤さんの言葉のおかげで、迷いはすべて消えたのだった。

・ ・ ・ ・ ・ ・

レディースクリニック服部は、バースハーモニーの提携病院だ。今まで、助産院出産の場合、助産院での健診がメインでたまーに(あるいはトラブルがあった時に)産婦人科に行く程度だと思っていたのだが、バースハーモニーとレディースクリニック服部は、かなり密に連携しているとみた。
これは安心だ。
「お産=病院=安心」の一般的な図式に対して、自分のお産へのビジョンを説明するにも、十分な説得力をもつのではないだろうか。
(そして、それはこの日記を書いている23週現在、確固たる安心を担保してくれている)

まずは、わたしのお腹に赤ちゃんが宿っているのかどうか。それを確かめるべく、内診台のぼった。


(2008年10月19日公開)
プロフィール

キタハラマドカ(おでこが広いからtecoちゃんがニックネームでした)

Author:キタハラマドカ(おでこが広いからtecoちゃんがニックネームでした)
団地暮らしと酵母生活の達人目指す、フリーのライター・編集者。仕事は、生きることそのもの。水環境ジャーナリストを師匠に、鬼校閲者を友に、チーム仕事も繁盛中でございます。
ウエダ家とともにCOBOの普及活動に勤しむ、日本初のCOBOライターでもあります。
得意分野は、食環境、住環境、地球環境。地球温暖化や食の安全・安心、エコハウス関連の仕事が多い今日このごろ。仕事の内容についてはカテゴリ【work】をご参照ください。
夫と愉快な仲間たちがやっているNPO法人【Waveよこはま】のブログにてエココラムを執筆中。
このブログはのんびり気ままに更新中。

要CHECK!!
tecology**
わたしのお母さんが嫁入りの際に贈って手描きのレシピを紹介しています。
teco's book store
わたしが携わった本、仕事でよく読む本などを紹介しています。
Waveよこはま
横浜からリユースの波を! を合言葉に、リユース食器の普及活動をしているNPOに参加しています。Waveよこはまブログで、エココラムを執筆しています。
COBO net
野生の菌とともにある暮らしを見つめ、「発酵」を身近にすることでいのちの循環を感じる「酵母生活」を提案するウエダ家。本の執筆や編集をともに行うなかで、日本の食卓をクリエイティブにする楽しさ、可能性に夢中で活動しています。
山形国際ドキュメンタリー映画祭
良質のドキュメンタリー映画が2年に一度、山形に集まる!! 世界を見開かせてくれる扉です。
山形の過去・現在・未来
わたしのお父さんが何よりも愛する山形。歴史的建造物や残したい風景の過去・現在・未来を紹介しています。
酵母スイーツ
新しいごはん

うちのマンション大丈夫?
酵母ごはん

RSSリンクの表示
お知らせ
新ブログ「たまごはん」スタート! たまばあちゃんのイラスト入りレシピをたま母ちゃんが料理し、たまが食べる。母娘孫と3代に渡る食を紹介します。

☆キタハラ、2009年1月に出産いたしました☆ニンプ日記は未完のまま産後生活に突入。ぼちぼち、育児日記出産ドキュメント布おむつ生活産後の体のこと姿勢のことなどを書きつづっています。
相変わらず時系列はぐちゃぐちゃ。しかし、テーマごとに思考を詰め、まとめる作業は苦しくも、おもしろくあります。気長に見守っていてください。
twitter
カレンダー
09 | 2008/10 | 11
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
カテゴリー
最近の記事
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。