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飴色。

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青葉台に越してからというもの、我が家には木の家具が増えた。
いつもたいへんお世話になっている桜台の家具店ウッディハートで誂えたものが多い。
ナラ、タモ材のどっしりとしながらもシンプルで軽い風合い。
一生モノだと思っている。

今日、我が家に新しい仲間がやってきた。
何だと思う???



それは、炬燵。
ふふ。ウッディハートで炬燵をつくったのだ。

夫は大の炬燵党。
冬は炬燵に猫のようにくるまり、みかんを食べたり、焼酎のお湯割りを飲んだりする。
日曜の午後にはだいたい、テレビを点けっぱなしにして眠っている。
日本の家庭にありふれた情景が、我が家でも繰り広げられているのだ。

そういうわけで、炬燵ラブの我が家に木の炬燵がやってきてもなんら不思議はない。
ポイントは、テレビボード、テーブルとのバランスだ。
インテリアの中で、どこに主を置くのか。全部が大物になってしまうと、部屋が家具に支配されてしまう。
あくまでもこの部屋の求心力は、1800×1000のテーブルだ。
となると、炬燵はそれよりももっとコンパクトにしたい。
で、長辺に二人が並べるくらいの広さと考えると…、S社長の提案は長辺が1000×750の長方形。
果たして、我が家にやってきた炬燵は、座椅子を二つ並べて足を伸ばすことができ、まさにサイドテーブル(座卓)と呼ぶに相応しいものだった。
シンプルで控え目な存在感のある、カワイイヤツ。
炬燵布団をはずせば、スタイリッシュな座卓になる。夏も秋も、我が家の大切な相棒でいてくれるはずだ。

ところで、この炬燵、実は少し足が高い。炬燵で横になるときに寝返りを打ちたい、と、私たちが足を高くしてくれと要望したからだ。しかし、実際に座ってみると、書き物をするにはちょっと…というくらい、高い。ここが素人判断の難しいところ。
店長のKさんに相談したら、「足はいつでも切りますよ」と。

そう言えば、半年前に買ったカウンター用サイズのシューメイカーチェア。キッチンで座って作業しようともくろんで590mmの足の高さを選んだが、やはりキッチンでは立ち作業の方が楽だということがわかり、使わないまま放置していた。それも、地元の木工作家であるKASHOさんにお願いし、440mmの高さに切ってもらった。これならば、ダイニングテーブルでも使える。
工業製品では、そうはなかなかいかない。つくり手がわかる関係だからこそ可能な、「自分サイズの家具」。それを可能にしてくれる関係性。だからこそ愛着がわくのかもしれない。

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さて、炬燵を運んでくれたK店長が、帰り際にこう言った。「テレビボード、いい飴色になっていますね」。そうだ、新しいこの炬燵と比べると、色がまったく違う。ふだん見慣れているから気が付かなかったけれど、3年で、ずいぶん色が濃くなった。ウッディハートで買った初めての家具だ。お嫁に出した子が嫁ぎ先で愛され、成長していく様を見てうれしかったのだろうか、店長の顔もほころんでいる。

木でできたものは、時を経ることで飴色に変化し、より美しくなる。
人間もそうありたいものだ。


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初市で買った調理器具

今、横浜のお家でさっそく、初市で買ってきた調理器具を使っている。

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(写真左)
・8寸のまな板(イチョウ)
これはとても大きい。調理台にどーんとのせて使っている。古い布で切りくずなどを流しに放り込みながら、調理中はずっとこの上で作業。小さなまな板より、格段に楽。
・足つきミニまな板(材は聞かなかったが、たぶん柳? 軽くてやわらかい)
ネギを小口切りにしたり、果物を切るなど、ちょっとした刻みものに重宝。洗うのも楽。今までは100円ショップで買った青色のプラスチックまな板を使っていたが、キッチンの色とそぐわないため、木にしてよかったあ~~。

(写真右)
・木のしゃもじ(へら)
餡用の豆や、酵母液をざるで濾す時に使っている。小さくて使いやすい。
・山椒のすりこぎ
今回買ったものの中でいちばん高価だった(でも2500円)。ぶどう酵母の実をつぶす時に使っている。すりばちデビューしようと思って、石見焼きのすりばちを大小1個ずつ調達。
・ブナの木の杓子
これは、知人へのお土産用。3年前の旧初市で買ったものを、シチューや煮込みをつくる時に使っている。くまのプーさんのような気持ちになる。

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(写真左)
・竹ざる
深ざるは米とぎ用。米をやさしく研げるので、気持ちまでやわらかくなる。
浅ざるは鍋の時に使用。たくさん入れられるので、葉ものを入れる時に楽。
底面裏の編み目がとても美しい。


使うたびに山形を感じ、うれしくなる。文化が、我が家の食事に息づいているのだなあ、と。ほくほくしてしまう。

木の「手仕事」を探して。山形初市紀行。

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3年前の旧正月のころ、山形市の旧県庁(文翔館)にて開催されていた「旧・初市」。そこに並んでいた木製品の数々…サワグルミやヤマブドウの籠、エンジュの木でつくった茶筒、朴の木の杓子…。農村部の人たちが農閑期につくるこれらの木製品は、素朴でありながら実用的。しかも、耳を疑うくらい安い。
で、今年の1月10日、遠路はるばる新幹線を使って(←貧乏人にはイタイ)本来の初市に訪れたのだ。友人、Sさんを伴って。高校を出てから一度も足を運んでいないから、かれこれ10年ぶりになるだろうか。

江戸時代から続く山形の初市は、毎年1月10日に開催される。大雨でも、大雪でも、この日だ。旧暦の頃はもちろん、旧1月10日に行われていたらしい。初市の起点は、十日町角。駅前通りから七日町通りにつながる、約1.5kmの「山形市の目抜き通り」だ。毎月十日に市が立ったから十日町。新年最初の市だから、初市、らしい。ちなみに山形には七日町、六日町、三日町など、市が立った日にちなんでつけられた町名が多い。


私たちの旅の起点は、湯殿山神社の中にある「市神神社」。初市の守護神、商売繁盛の神様が祀られている。ご神体は石みたい。カブの模様のはっぴを着たおじさんたちに、「カブ券」を配られ、大カブをもらう。「カブ」の由来を聞くと、「大株主になれるように」だそうだ。また、温かいカブ汁を無料で配布。細かくきざんだカブ、豚肉、アサツキを味噌で煮たシンプルな汁だが、雪がちらつく中でいただくと心も体もほかほかになる。
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(写真左:カブ汁を食べながら見知らぬ人通しが「んめえ」「あったけえ」などと声をかけ合う。道行く人の多くがカブを手に携えていた。写真右:大きなカブがそこかしこに売られていた)

さて、旧県庁からスタートし、市の中へ。
団子木(山形の古い民家や商家では、梁に架けられているのをよく目にする)、初飴、達磨といった縁起物が売られるほか、農産物、海産物の出店も多い。農産物で特に多かったのは、やはり「大カブ」と「しらひげネギ」。ほかにも山形名産の秘伝豆、打ち豆、なめこ、漬け物など、地場野菜が結構安く手に入る。海産物では「沼エビ」(宮城県)、「いるか」(ショウガと醤油で煮付ける)といった、割と珍しいものも。

わたしのお目当ては、木製品。今回はまな板、おひつを買うことを目的に動いていたが、おひつはどこを探しても見つからず。しかし、まな板屋さんは多い! 水切れのよいイチョウがよく売れるそうだが、「刃を受けとめるやわらかさは柳がいちばん」というおばちゃんも。いろいろ見て、聞いて、さわって、木の柾目がきれいで板の面取をしっかりしてある、切畑(高瀬)のお店で購入。つくり手が売り手でもあるから、直接交渉すれば「お勉強」もしてくれる。100円、200円引きは当たり前、だいたい2割くらいまでは余裕。

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籠やザル、臼、杵の店も点在。杉の落としぶたもごろごろ転がっている。朴やブナの木でつくった杓子、しゃもじといった台所製品のほか、箒、はりみ、すりこぎ、雪かきの長い棒など、見ているだけでも楽しい。打刃物が地場産業として有名な山形、鉄を熱して打ったため全体が黒く、刃先だけが鋭く光る包丁は、なんだかすごみがある。

籠なんて、都内の人が見たらびっくりする値段で売っているのではなかろうか。サワグルミはだいたい2万円。ヤマブドウは4~5万円。77歳のおばあちゃんが自分で編んだというヤマブドウ籠は、 23000円のものを「いづまんはっせんえん」でいいとのこと。形は少々いびつだが、つくり手から直接買えるチャンスなんて、めったにない。都内ならば7~8万はするので、お買い得だなあと思いつつ、自分はすでに1つ持っているので、竹ざるを買って店を後にする。竹ざるはSさんのおすすめ。米をとぐときに使う深ざると、そうめん用に浅ざるを買った。確かにステンレスのザルだと、米がぽろぽろ砕けるのが気になった。ざるの裏側を見ると、編み目がとても美しく、やはりこれは手仕事ならではだなあと思った。

今回、特に印象に残ったのが、飲食の出店の人気傾向。お好み焼き、じゃがバター、焼きそば、チュロスといった「いわゆるテキ屋」系には見向きもせず、どんど焼き(山形風お好み焼き。水溶き小麦粉をクレープのように巻き、ソーセージと海苔をのせてソースで食べる)、どんがら汁(庄内名物の海鮮鍋)、玉こんにゃくといった、山形名物の露店に人が集中していたこと。この
現象は何なのか、食べ慣れた味への親しみなのか、温かいものに吸い寄せられていくのか、はたまた地元食材への誇りなのか…。ともかく、如実に繁盛と閑散が分かれていて、その様子は私には、少し好ましく見えたのだ。
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つきたてのお餅や納豆汁、味噌汁、かぶ汁、御神酒など、様々なお振る舞いを受け、ものづくり文化を支える人たちの心意気と商魂たくましさ、そして誇りを垣間見ることができ、幸せな気持ちで満たされた。この初市が、次の世代にも伝わりますように、いや、我々の世代こそがこういうものを欲しているのかも、などと思いながら、山形を後にした。
プロフィール

キタハラマドカ(おでこが広いからtecoちゃんがニックネームでした)

Author:キタハラマドカ(おでこが広いからtecoちゃんがニックネームでした)
団地暮らしと酵母生活の達人目指す、フリーのライター・編集者。仕事は、生きることそのもの。水環境ジャーナリストを師匠に、鬼校閲者を友に、チーム仕事も繁盛中でございます。
ウエダ家とともにCOBOの普及活動に勤しむ、日本初のCOBOライターでもあります。
得意分野は、食環境、住環境、地球環境。地球温暖化や食の安全・安心、エコハウス関連の仕事が多い今日このごろ。仕事の内容についてはカテゴリ【work】をご参照ください。
夫と愉快な仲間たちがやっているNPO法人【Waveよこはま】のブログにてエココラムを執筆中。
このブログはのんびり気ままに更新中。

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☆キタハラ、2009年1月に出産いたしました☆ニンプ日記は未完のまま産後生活に突入。ぼちぼち、育児日記出産ドキュメント布おむつ生活産後の体のこと姿勢のことなどを書きつづっています。
相変わらず時系列はぐちゃぐちゃ。しかし、テーマごとに思考を詰め、まとめる作業は苦しくも、おもしろくあります。気長に見守っていてください。
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