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苦海浄土

差別と偏見と風評。
日本の近代史の鏡。
わき目もふらずなりふり構わず漁民を辺境を見捨てた歴史。
命の源の海に毒を垂れ流し人々を分断し半世紀経ったいまもその傷は癒えていない。

それでも、そこに生きる。立ち上がる。故郷に誇りを持ち未来を見据える人がいる。

山森川海が凝縮されたまち。
水系がつくりあげた樹形。水脈血脈波打ってあまたの命を結ぶ。

このまちに再生を学ぶ。
有機循環のまちづくりを。

今日。

朝起きた瞬間から花粉でむずむず。
重いカラダを起こして玄米を精米し浸水して土鍋で炊いて、オットが石巻から持ち帰った採りたてワカメと、昨日友人にもらった堀りたてネギを刻み、石巻メカブを刻んで、昨日友人がくれた名古屋コーチンの産みたて卵を用意して、朝っぱらからメカブ卵丼&ワカメと豆腐のネギの味噌汁、ワカメの茎と大根葉のナムルをいただく。あー幸せ。



QPを保育園に自転車で送る。「わあ、春だよ春だよ。春がきたよー」と喜ぶQP。

春がきていた。美しい春が。季節の訪れをことほぐ感覚。

うれしいな!

そう、この1年は、「あの日、あの時」のことばかり考え、そのことの意味や将来を展望し、悲観したり諦観したり時に楽観したり。今日の朝の美しい景色とムスメの喜びは、「新しい1年がきたよ」と教えてくれた。

今日にありがとう。

昨日。

昨日は東京でも地元でも現地でもいろいろな催し物があり、追悼式があり、「みんなで心を一つに祈ろう」的なムードであふれていて、でもわたしは、なんとなく、遠くに行ってまでという気がして、地元にいた。
元々、この1年、地元にばかりいた。歩いて自転車で原付でクルマで地元を走り回っていたので、やっぱり昨日の地元にいた。

ワカメ大量に抱えて石巻から帰ってきたオットは、昼まで寝ていた。遅い昼ご飯は、たまプラーザのオーガニックカフェ・ソワ[礎・波]で食べた。示し合わせたかのように、ぶんぶん仲間たちが集ってしまい、「あの時間」になって、黙祷しようというムードも、ムスメは「QPちゃんねむくない!!!」と言って何となく静かな雰囲気にもならず、それもまたよし。


地元商店会が復興支援イベントをしているので、家族で立ち寄る。知り合いがたくさんいて、夫が「どうもどうも」と挨拶をするのを真似「ドーモドーモ」と繰り返すQP。そこでやっぱり示し合わせたかのように、オットのNPO仲間家族が次から次へと集まり、結局最後は総勢20名近くなって青葉台でごはん。

何となく、この1年らしい、日だった。
わたしたちの新しい船出の日、3月11日に、家族と、大好きな仲間たちと、一緒にいた。

わたしにとっての3.11

ここのところ、仕事先の方々の、複数の媒体で、3.11以降の1年を振り返る記事を書いていた。
だからか、3.11のフラッシュバック的な体験をすることが多くあって、少し混乱、疲れがあったようだ。
今週水曜日に、珍しく、倒れた。原因不明、酷い頭痛とめまいと吐き気がして、動けなくなった。花粉症の症状だと思われたが、吐くほどではないだろう。
翌日、電車にのった。わたしは3月11日のあの時間に、のぼり電車に乗っていた。ちょうど、地震が来た時刻にいた駅を通過する時に、酷い貧血になった。頭から手から肩から、すーっと血の気が引いていくのを感じた。


ああ、わたし、この1年、精一杯頑張りすぎていたんだなあ。
本当に、頑なに、綱をピーンと張って、「わたしが、いま、なすべきことをやらなきゃ!」みたいな気持ちでいたんだなあ。
自分をいたわってあげなきゃ、と思った。


そうして、わたしにとっての3.11は、いまからだ。
1年前、毎月第2金曜日は、たまプラーザのFMサルースのサテライトスタジオで、「エコラボ」のコーナーに参加させてもらっていた。15時15分からの番組に向かう途中で、地震。
その時の様子は、今日公開の、森ノオトにも書いた。


9月末まで続いた「エコラボ」では、毎回のように、「あの日、あの時」を感じていた。
そして、今日。3月の第2金曜日、14:46。
わたしにとっての、「3.11」。

あの日から、確実に、何かが変わった。
少なくとも、わたしは、とても変わったと思う。
いや、何も変わっていない、ますます、自分の道を脇目も振らずまっしぐらに走ってきた1年だった。

この1年でかけがえのない仲間がたくさんできて、仕事や人間関係を整理して我がままに生きて、悔いはない、本当に精一杯目一杯。
それで間違いなくパンクしてこぼれ落ちて、自分の限界も見えてきたところ。
ちょっとずつ、着実に、一歩ずつ、ていねいに、器を広げていくのが自分流。
それほど頭がよくもない、たいして美しくもない、平凡なわたしが生きていくには、地道に、やっていくしかない。

おそらく、元旦や誕生日よりも、節目になるわたしの「3.11」。
未来に責任を持つことを、誓う日。

「エネ女」の集いに参加してきた。

昨晩は、 枝廣淳子さんの「幸せ経済社会研究所」が主催する「女性の視点からエネルギーを考える エネ女の集い」に参加してきた。開場には100人以上の女性。そして、経産省の基本問題委員会事務局の方々、基本問題委員会の4人の女性議員。

エネルギーを考えるために必要な観点と、そのために必要なデータを検討し、エネルギー関係の仕事や活動をしている人と、これから勉強しようとしている人の2つのグループにわかれ、ディスカッション。

・経済成長率をどう考えるか
・原子力発電の今後をどう考えるか
・電源構成(内訳)はどう考えるか

これらを議論したうえで、よりよいエネルギー政策に向けて、グループごとに提案する。

わたしが感じたこと、グループで話したことをいくつか。
・エネルギー需要とGDPは不思議なくらいに連動していて、やはりエネルギーの未来を考える際はGDPをどのように描いていくかが論点の中心。ただゼロ成長でも人口減の将来では一人当たりGDPは下がらないと。それで少子高齢化時代の社会保障システムが支えられるかの検討が必要。
・2030年の社会像のシナリオと、製造業やサービス業など産業構造の割合がどうなっているのかにより、省エネポテンシャルが変わり、エネルギー需要の予想が変わると思う。例えばこれまで通りの製造業中心でいくのか、ITやクラウドを駆使したサービス産業がもっと台頭していくのか、など。蓄電システムの普及度合いのビジョンも同時に示されるとよい。経済成長前提として、どの分野にどうお金を落とすかのビジョン提示を。
・地方自治体ごとのエネルギー基本計画のボトムアップ型議論も面白いな。地方で策定するにはその地域ごとのリソースを活用せざるを得ず、資源も分散型にならざるを得ないし、自ずと地域振興と地域活性になる。
・基本委員会などの委員は官僚が決めるが、これが政策になっちゃうのだから、国民の意志を反映させるのならば、委員のエネルギービジョンを検討して投票で決める、政治的な手法の方が民主主義らいしいのではないか?

ということ。

これまで枝廣さんの著書を読んできたので、バックキャスティング型の思考能力を磨く大切さはずっと感じていたけど、エネルギー政策の検討の場ではそれが見えない。
ビジョンからの想起。ビジョンに近づけていくためにいま何が必要なのか、そんな議論のほうが、たぶんずっと楽しいし、前向きに周りを巻き込んでいけるのか、と。

これらの意見は、経産省の担当の方々も直接聞いてくださって、また枝廣さん始めとする女性委員の方々が、基本委員会で提言し、また枝野経産大臣にも伝えてくださるとのこと。

しなやかで、たくましい、女性のチカラ、女性の視点。

2/7のぶんぶん上映会終了後は、「お母さん版エネルギー基本計画」の策定に活動の力点を移します。

年賀状

昨年9月に、大好きだった祖母が旅立った。
日本の原風景とも言えるような、米沢の美しい里山の風景のなかで眠っている。
その土地もちょっとだけ汚染されてしまったけれども。

そんなわけで年賀状を欠礼したのだが、フリーになってからというものの、年末があまりに怒濤の日々で、正月に休むために一心不乱に働き、そもそも喪中ハガキすら出せない状況だった。
「旧正月に寒中見舞いを兼ねて出せばいっか」のもくろみもはずれ、年明けてからも寝る間を惜しんで働く始末。。
完全にキャパオーバーのなかで、年賀状が、取り残されている……。

お世話になっている方への日々の感謝を込める機会。手書きの年賀状っていいものだ。
次のターゲットは立春。それを逃したら、今年は完全に逸機である。

こよみ

今日は旧暦元旦。今年の春節。



一年の始まり。

普段はカレンダーで生きている。社会の流れにのって、社会のなかで生きている。
農を知った時に、旧暦が農事と深く結びついていることを知った。空や土は葉っぱの移ろいに寄り添うようにある農事暦。旧い暦は四季とともにある。
日本の裏側で生まれた暦を使っているとシンクロニシティがおきやすいということも。

草の暦、森の暦、月の暦、太陽の暦、、、
天体と大地とひとつながりで、アースしてゆく。
日常的にカレンダーを使いながらも、月や星や太陽や空を見ながら、季節の移ろいを感じる日々。
そして、自分のなかにあるこよみも、同時に大切にしていきたい。
カラダが刻むこよみを。


新しいスタートの一日に。



オフィシャルサイトつくりました。

お久しぶりです。
3.11で人生ガラリと変わりました。
いままで以上に動き走り回っています。

これまでのブログや仕事をまとめたオフィシャルサイトをつくりました。

http://tecology.jp/

手づくりで見にくいところもございますが、ぜひご覧ください。


春の養生薬膳

今年の春は、忘れ得ぬ春になるだろう。

3月8日に行われた「薬膳おかゆ」教室のテーマは、「春の養生薬膳」。
その日がすでに遠い。3日後に起きた東北関東大震災。あまりに大きな出来事に、日々積み重ねてきたものがあっという間に流され、崩れていった。

あれから3週間が経つ。今、薬膳の学びをブログに落とし込むということを思い出した時に、その意味がすっと染み込んできた。

春は陽気が高まり万物が芽吹き成長を始めるとき。ただでさえ気分が高ぶり、イライラしたり情緒が不安定になりやすい。
そんな時に起こった震災、継続的な停電と原発事故……。パニックになるのも然り。春に養生すべき臓腑である「肝」が過剰反応を起こしやすいので、リラックスを努めていかなければならない、季節的特性がある。

そんな時には、豚肉、レバー、いか、ほうれん草など肝の働きを助ける食材や、肝の経絡に入りやすい酸味を上手に使うといいのだそう。

yakuzen.jpg
この日ならったお料理は、
・ジャスミンティ粥
・ホタレ、百合根、ほうれん草のお粥
・オレンジサラダ
・タラのグラタン

さっそく翌日にタラのグラタンをつくって食べたのだった。タラもじゃがいもも、気を補う食材だ。気が体を巡れば血も同行するので体がフレッシュになる。何となく、震災後も、春の養生食材を選んで食べていた。だから、パニックは最小限に抑えられたような気もするし、低空飛行ながらも、仕事して、地に足つけて、生活を維持できているのかもしれない。

靖子さんは震災後、さっそく「震災対策薬膳」として、不眠対策や、心身のバランスを整える術を、教室で生徒さんに教えているという。花粉症対策薬膳茶をつくり、その収益はすべて震災復興支援に使うという。

皆、自分の持ち場で、自分のできることをやっている。
心身を整えて、前を向いて歩いていこう。

もう4月だ。春本番。変化の季節へ向かって。


洗濯物は、幸せの象徴だ!

昨年の感謝祭で大ファンになったNUUさんの歌。
「洗濯物は、幸せの象徴だ!」
これを今実感している。
今日はことさら、ごはんをいただけるありがたさ、
顔を洗える気持ちよさ、外で洗濯物を干せる幸せ、
そしてムスメの笑顔を味わっていた。

ムスメのおむつを干していた。
わたしたちには今、水も、ガスも、電気もある。
もしかしたらこれが自由に使えなくなる未来が来るかもしれない、
その瀬戸際に立つなかで、自分ができること、なすべきことを真剣に考えている。

お母さんたちは、野生と母性と直感を信じて、
必要だと思ったら行動しよう。
今さまざまな情報が、マスメディア、ソーシャルメディア、
そして親しい人たちから流れている。
何を選ぶのか、信じるのかは、その人次第だが、
今こそリテラシーを磨く時なのだ。

わたしはこの2日間、ひたすら直感で動いてきた。
自宅から3駅離れたところで地震に遭い、自宅まで走って30分で戻った。
今日はイソジンととろろ昆布、若布、豆味噌を買いに走り、
家中のあらゆる容器に水道水をためた。
もし原発の被害が最小限で済めば、笑って水に流せばいい。
昆布やお味噌は保存が利くから、ゆっくり味わえばいい。


エネルギーも社会も未来も、今まさに岐路にある。
そして必ずや、わたしたちが求める未来をこれから
創っていかねばならない。
今ここにある原発の危機を最小限の被害で乗り切ることができた時、
みんなで手をつなぎ、新しい社会を、時代をつくっていきたい!

今回の東北の大震災で被災された方に心からお見舞いを申し上げるとともに、
亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。
また、今原子力発電所で命がけで作業をしておられる方々に感謝します。

プロフィール

キタハラマドカ(おでこが広いからtecoちゃんがニックネームでした)

Author:キタハラマドカ(おでこが広いからtecoちゃんがニックネームでした)
団地暮らしと酵母生活の達人目指す、フリーのライター・編集者。仕事は、生きることそのもの。水環境ジャーナリストを師匠に、鬼校閲者を友に、チーム仕事も繁盛中でございます。
ウエダ家とともにCOBOの普及活動に勤しむ、日本初のCOBOライターでもあります。
得意分野は、食環境、住環境、地球環境。地球温暖化や食の安全・安心、エコハウス関連の仕事が多い今日このごろ。仕事の内容についてはカテゴリ【work】をご参照ください。
夫と愉快な仲間たちがやっているNPO法人【Waveよこはま】のブログにてエココラムを執筆中。
このブログはのんびり気ままに更新中。

要CHECK!!
tecology**
わたしのお母さんが嫁入りの際に贈って手描きのレシピを紹介しています。
teco's book store
わたしが携わった本、仕事でよく読む本などを紹介しています。
Waveよこはま
横浜からリユースの波を! を合言葉に、リユース食器の普及活動をしているNPOに参加しています。Waveよこはまブログで、エココラムを執筆しています。
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野生の菌とともにある暮らしを見つめ、「発酵」を身近にすることでいのちの循環を感じる「酵母生活」を提案するウエダ家。本の執筆や編集をともに行うなかで、日本の食卓をクリエイティブにする楽しさ、可能性に夢中で活動しています。
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☆キタハラ、2009年1月に出産いたしました☆ニンプ日記は未完のまま産後生活に突入。ぼちぼち、育児日記出産ドキュメント布おむつ生活産後の体のこと姿勢のことなどを書きつづっています。
相変わらず時系列はぐちゃぐちゃ。しかし、テーマごとに思考を詰め、まとめる作業は苦しくも、おもしろくあります。気長に見守っていてください。
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